イルンティ フタデムラ 〜自然と文化と人に出会う旅〜
            西表島  干立村

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伝統行事

フタデムラには伝統行事が数多く残っています。
三本ある旗頭のひとつサシマタ

村人総出で行なわれる盛大な祭りもあれば神職者である神司だけで行なわれる儀式もあります。
祭りと言えば人集めのためのイベントのようなものをイメージする人もいると思います。
しかしここでは昔から変わることなく純粋にシマの繁栄を祈り、願う「儀式」としての神行事、神と祖先・村人のために行なわれる祭りです。

この村の祭りには本質が残されています。。
厳かな神司やチヂビの祈願、奉納される数々の芸能、祭りに酔いしれる村人、ここに確かにいる神…。
けして派手ではありませんが大事な「こころ」がしっかりと残っていることが感じられるのです。

伝統行事の多くは旧暦及び十干十二支をもとに日取りが定められているため毎年違う日程で行なわれます。
以下は干立公民館行事活動計画に乗っている伝統行事の日取りと概要です。
行事の多くはフタデムラの伝統的な生業である稲作と密接にかかわっています。

  • タナドリヨイ(種取り祝い)
    稲の種子が蒔き終わった旧暦1月の甲か乙の日に行なう。
    苗代に蒔いた種が成長することを願う儀式で、アヨー、ジラーといった古揺が謡われる。
    この日は楽器の音や大きな音をたててはならない。

  • クシヨイ
    村人の田植えが終わったころに無事田植えが終了したことを祝う。
    古謡「田植びジラー」が謡われ、苗の生長を祈る。

  • ユーニンガイ(世願祭)
    田植えが終わり、稲が伸び始める旧暦2、3月頃に行なわれる。
    山や海から取って来た品で料理を作り、神に捧げて稲が病害虫に侵されず豊作を迎えることができるよう祈願する。

    物音を立てず静粛に行われる。
    様々な行事が行なわれる干立御嶽(フタデウガン)

  • シクワァー(初穂刈り)
    6月中旬頃稲穂が黄色くなった時期に穀物を司る御嶽に初穂を捧げて行われる。
    この行事を終えてから本格的な稲刈り作業に入る。
    この日から古謡「仲良田節」が解禁となる。

  • プリヨイ(豊年祭)
    旧暦6月の癸の日から選ぶ。
    各家からグサグマイ(米1合)を徴収し、フタデウガンで本年の豊作感謝の祝賀会が行なわれ、古謡「仲良田節」が奉納される。

  • アサヨイ
    プリヨイの翌日、旧暦6月の甲の日。
    これから一年の豊作を祈願して行なわれる。
    朝から青年が巨大な縄をない、その縄で綱引きを行ない来年を占う。
    東が勝てば子宝に恵まれる生り繁盛、西が勝てば豊年満作になるとされている。

  • ソール(旧盆)
    旧暦7月13日から15日までの3日間行なわれる先祖供養の儀式。
    青年が祖霊であるアンガマに扮装し、各家の仏壇をまわり踊りや唄を披露して子孫と交歓する。
    最終日の翌日は集落清めの日で、カシラ(旗頭)で集落を廻り清める。
    夜は公民館広場において祖霊との最後の別れが行われたあと、獅子が舞って場を清める。

  • シュビニンガイ(十五夜首尾願い)
    旧暦8月15日に公民館で月の出と共に行なう。
    獅子舞の獅子、ミルク・オホホの面を飾り酒、米等を供えて今年一年の無病息災、豊作豊漁、子孫繁栄への感謝を捧げる儀式。
    この儀式でミルクは一年の役目を終えて帰り、次にシチの時にまた村に帰ってくるとされる。
    来訪神 オホホ 節祭にあらわれる

  • シチ(節祭)
    国指定重要無形文化財。

    干立で最も重要な神行事で、村をあげて盛大に行なわれる。
    日取りは旧暦8、9月の己亥の日から3日間で、1日目をトゥシヌユ(年の夜)と呼び、大晦日を意味する。
    つまりこれは一年が終わり新年を迎える儀式で、全国一律の暦とは別に農民にとっての正月、稲を刈り終えて次の田植えの準備が始まるまでの間に行なう農民の正月行事である。
    元旦に相当する二日目のユークイはサバニを漕いで海の彼方からユー(豊かで幸せな暮らしをもたらしてくれるミリクユー、ウシマユー)を招き、それに対する喜びと感謝をこめて奉納芸能を行なう。
    最終日の3日目はツヅミ(止め)で、村の井戸への水恩感謝と集落内を清める儀式を行なう。

  • シマフサラ(十月願い)
    旧暦10月の壬、癸の日から選んで行なわれる。
    無病息災を願って行なわれる行事で、この日は集落の出入り口に動物の生血で染めたしめ縄を張り病魔の侵入を防ぐ。
    そして小舟に酒や米を乗せて海に流し、一緒に集落内の病魔も海へ送り出す。
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