イルンティ フタデムラ 〜自然と文化と人に出会う旅〜
            西表島  干立村

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このコーナーでは干立村の日々の出来事、村人の暮らしぶりをお知らせします。

 平成16年6月21日 心配された台風もそれて白浜の最大行事・海神祭が行われました。豊漁と海の安全を祈願するこの行事で沖縄の伝統的な木造舟であるサバニで競漕するハーリーが行われます。御願バーリーや東西対抗、職域対抗など様々なハーリーが行われますがメインは西部地区の船浮・白浜・祖納・干立四集落が競う公民館対抗ハーリーです。各集落の意地と名誉をかけて毎年熱い戦いが繰り広げられます。女子の部五連覇を狙って練習を重ねてきた婦人会でしたが今年は白浜婦人会の息のあった櫂さばきに惜しくも敗れ準優勝でした。男子の部でも白浜が優勝、地元白浜は見事アベック優勝を果たしました。干立は船浮に続く3位。かつて史上初の3連覇を達成し、常勝と呼ばれた頃の勢いは取り戻せるのでしょうか?

 平成16年6月15日 干立から歩いて5分程のところにある砂浜にウミガメの産卵跡が見つかりました。写真の砂の上についたキャタピラのような痕跡がウミガメの歩いた跡です。2ヵ月後には子ガメの孵化が見れるでしょうか?

 平成16年6月14日 梅雨のこの時期の楽しみの一つにキノコ狩りがあります。シロアリの巣の上に生えるという幻のキノコ・オオシロアリタケがたくさん取れています。ジーナーバと呼ばれているこのキノコ、毎年取れる場所は決まっているのでオバーたちは毎日秘密のポイントに通ってたくさん取ってきています。

 平成16年3月23日 今年も別れの季節がやってきました。4月からの人事異動で他の学校へ赴任していく先生とその家族の送別会が干立公民館で行われました。干立で数年暮らし、村の行事などにも一緒に参加してきた先生たちともお別れです。また、子供の少ない干立から先生の子供がいなくなるのも寂しくなります。公民館には別れを惜しむ住民がたくさん訪れていました。

 平成16年3月13日 この日は干立公民館で、婦人部が染物を行いました。フクギ・ヨモギ・ソメモノイモなどの西表島の植物を使って染液をつくり、その液でショールを煮て染めます。皆さんいろんなデザインで染めていますね。

 平成16年3月6日 
石垣市の市民会館ホールで竹富町の町制施行55周年記念の第13回竹富町民俗芸能発表会が行われました。伝統芸能の保存継承を目的に行われたこの大会では町内各島、各集落の11団体から14演目の様々な芸能が発表されました。干立民俗芸能保存会からは節祭の奉納芸能「牛追い狂言」と、「干立ぬとぅばいらーま」が披露されました。写真は左が山下輝雄君の演じる「牛追い狂言」、右が婦人部の演じる
「干立ぬとぅばいらーま」です。

 平成16年2月6日 毎年旧暦の1月16日には十六日祭という行事が行われます。この日はあの世の正月といわれ、親族がそろって墓参りをし、墓の前でご馳走を広げ歓談をします。また親戚や知人の墓にも線香や香典を持ってお参りに行きます。この日はあちこちの墓の前で小宴会が行われていました。

 平成16年1月26日 西表島では日本で一番早い田植えに向けて苗をつくる播種(種まき)が行われています。播いた種が無事育つことを祈願する行事「タナドリヨイ」が行われました。神司らが干立村の御嶽で苗の生長を祈願し、神前にはススキが飾られ、積み上げた稲穂をあらわすイバチというおにぎりやタコ・大根・ニンニクなどを使った料理が供えられます(写真右)。夜は農家を中心に村人が公民館に集まり、苗の生長を祈願する古謡が謡われました(写真左)。

 平成16年1月22日 この日は旧暦の1月1日、旧正月の元旦です。干立村の神職者である神司たちは各御嶽や村の宗家(トゥリムトゥ)で新年のお祈りを行います。宇保泰金さんのお宅である干立村で最も古いトゥリムトゥ「フタベ」では旧暦の元旦にこの家でしか唄われていなかったという古謡「トゥバイラーマ」が歌われました。

 平成16年1月15日 長さ3.1メートル・重さ6キロの、超ロングサイズのウツボが捕まり話題になっています。捕まえたのは干立給油所で働く前泊克之さん(通称ちゅうにーにー)。浦内川で見つけたときは2匹が絡まっていると思ったとか。これだけ大きなものは地元の人も見たことが無いそうです。ちなみにこのウツボはこの写真をとった後、ギマのオジーにさばかれて食べられました。

 平成16年1月1日 
元旦の恒例行事・駅伝大会が西表青年会の主催で行われました。船浦〜白浜38.24km・8区間を走るコースで行われます。アップダウンが意外と多くきついですが、海やマングローブなど西表の自然の中を走る気持ちの良いコースです。各地区の健脚を集めたチームがタイムを競い、今年は上原の高校生チームが優勝しました。
写真は西表青年会チーム。

 平成15年12月11日 11月15日から翌年の2月15日まで続くカマイ猟が最盛期です。カマイとは西表の方言でリュウキュウイノシシのことで、干立では古くから蛋白源として食べられてきました。ギマのオジーは50年以上も昔ながらの罠でカマイ猟を続けている大ベテランです。この日もオジーが2頭のカマイを獲ってきて、オジーの家で宴会が行われました。

 平成15年11月22日〜24日 国指定重要無形文化財の干立の「節祭(シチ)」が挙行されました。心配された天候も祭りの期間中は良い天気に恵まれ、無事祭の全日程を終えることが出来ました。10日前の公民館臨時総会・トゥリチキから始まった毎日の練習、22日の予行演習ウブシクミ、23日のユークイでは伝統の儀式や奉納芸能が行われました。24日の水恩儀式・村清めのあとには隣村の祖納との節祭芸能の交換会が24年ぶりに西表小中学校の運動場で行われました。

 平成15年11月3日 西表青年会(山下輝雄会長)の青年祭が干立公民館で行われました。西表青年会は、祖納・干立両集落の若者で構成され、今年で創立82周年を迎える竹富町でも歴史のある青年会です。午前11時から行われた記念式典には現青年会メンバーと、かつて青年会で活躍したOBであるオジーオバーが多数出席し、82周年を祝いました。
夜7時からは同公民館で芸能発表会が行われ、青年会メンバーが毎晩練習してきた踊りや劇などの芸を次々と披露しました。台風19号の接近で大荒れの天気でしたが、会場に入りきれないほど多くの地域住民が訪れ、青年の出し物に大きな拍手を送っていました。また来場者には青年会が用意したイノシシ汁や魚汁などがふるまわれました。

 平成15年10月27日 シマフサラの儀式が行われました。十月願いとも呼ばれるこの儀式は集落の健康・無病息災を願って行われるもので、旧暦10月の壬、癸の日から選んで行なわれます。この日は朝からボーチナと呼ばれるしめ縄を作ります。通常、縄は右巻きで綯いますがボーチナは逆の左巻きで綯うため左綱とも呼ばれます。ボーチナにはニワトリなど動物の生き血がかけられ、10箇所ある集落の入り口全てにかけられます。これはミシキパナシキという疫病・悪霊などが村に侵入するのを防ぐためです。この後御嶽で祈願をした神司が浜に集まり、芭蕉(バナナの一種)で作った小舟にニワトリの頭や内臓、米・酒・水・線香などをのせて海に流します。このとき集落内のミシキパナシキも一緒に船に乗せて流すそうです。

 平成15年10月25日 この日は秋の清掃検査が行われました。毎年春と秋の清掃週間の期間中に行われるこの検査は、区長と公民館役員が集落内の家を一軒一軒訪問して、敷地内が清掃されているかどうか検査して回るものです。かつては家の中まで検査されたそうですが、現在は庭の草刈・除草・植木の剪定などを検査します。草刈りをおこたると害虫やハブが発生する原因にもなりますから、大切な検査でもあります。でもほとんどの家は検査の無い時期でもきれいに清掃してありますが。

 平成15年10月18日 第13回デンサ節大会が中野「わいわいホール」にて開催され、竹富町各集落の代表者や町外からの参加者らがデンサ節を唄いあいました。今大会は本来9月20日に行われる予定が台風の影響でこの日に延期されていた
ものです。干立からは子供の部に西表小中学校の代表として中学2年生の滝下玲奈、一般の部に山下義男ことよーしーが出場しその歌声を大勢の観客の前で披露しました。惜しくも入賞は逃しましたが、その堂々とした唄いぶりに会場からは大きな拍手がおこっていました。

 平成15年9月20日 心配された台風15号もそれてさわやかに晴れたこの日、西表小中学校の運動会が行われました。この日は早朝5時半に学校を出発した児童生徒らの鼓笛隊が干立・祖納両部落を賑やかにパレードし、運動会の開催を地域住民に知らせました。前日と当日早朝に学校職員・PTA会員・地域住民らが協力して作り上げた会場では子供たちが元気いっぱいの競技を次々に行い、応援の父母や地域住民から声援が贈られました。競技は子供たちのほかにお年寄りやご婦人、青年たちが参加できるものもたくさん行われ、参加した人には商品や粗品が贈られました。写真は伝統の校歌ダンス。これが始まると、西表校出身のオジーオバーもグラウンドに飛び出して踊りだしていました。

 平成15年9月15日 平成15年度敬老祝賀会が干立公民館で行われました。この日は大勢の地域住民が集まり、75歳以上のお年寄りを公民館にお迎えして、長寿とますますの健康をお祝いしました。95歳の祖慶のオバーをはじめ9名のお年寄りには公民館や竹富町・沖縄県から記念品が贈られました。また舞台では婦人会や郷友会・保育所児童らの踊りなどの余興が次々に行われ、お年寄りを楽しませていました。

 平成15年9月11日 村の守り神に一年の加護を感謝するシュビニガイの儀式が月の出とともに厳かに行われました。この行事は毎年旧暦8月15日にウフザトのマイ(獅子)・ミリクガナシ・オホホガナシ・銅鑼・太鼓を飾り、月の出とともに行われます。この日は守り神の御用納めの日でもあり、この夜に神は天に帰り、次のシチ祭に戻ってくるということです。通常は屋外で観月会をかねて行われるのですが、今年は台風14号の影響があるため公民館の中で行われました。宮古島に大きな被害をもたらした台風14号ですが、幸い西表島は暴風域にかすった程度で、大きな被害もありませんでした。

 平成15年8月13日 この日は旧暦7月16日、アンガマツヅミの日です。旧盆で帰っていた祖霊は旧7月15日の送りの日に帰っていきましたが、まだ村の中には浮遊霊や悪霊がうろうろしています。その悪霊を旗頭と銅鑼で祓う儀式をおこないます。
また、夜にはデンサ節大会の干立地区予選が行われ、15名ほどの参加者がデンサ節を歌って審査された結果、今年の一般の部代表はよーしーこと山下義男(26才・観光業、漁業)に決まりました。よーしーは9月20日に行われるデンサ節大会に出場し、各地区の代表と歌を競うことになります。子供の部は昨年に続き滝下玲奈(中2)が代表に選ばれました。

 平成15年8月10日 今日は旧暦7月13日の旧盆・迎えの日です。各家庭では祖霊をお迎えする儀式が行われました。また青年部によるアンガマも行われました。アンガマは旧暦7月15日の送りの日まで毎晩行われます。

 平成15年7月20日 プリヨイの翌日に行われるアサヨイの吉日を迎えました。フタデウガンを出発したツカサ行列はトゥリムトゥ(村の宗家)のカイレとフタベで儀式を済ませ、日が暮れたころ村の中央十字路ミナタにやってきます。ミナタでは子供のふんした神に農民が五穀を奉納するツナヌミンや、この日の朝から青年たちがかいた大綱での大綱引きなどが行われました。大綱引きは東が勝ち、来年は子宝に恵まれる繁盛の年と占われました。

 平成15年7月19日 いよいよ待ちに待った豊年祭「プリヨイ」の日を迎えました。フタデウガンに設けられた会場には地域住民が多数お祝いに駆けつけました。神司の祈願、各農家の収量報告が行われたあと神歌「仲良田節」が唄われ、厳かに祭りは行われました。

 平成15年7月3日 干立青年部による、Tシャツ染めが行われています。今年の青年部Tシャツは島の素材で草木染をしよう、ということでマングローブ・クール芋・福木・黒米などを材料に数日前から毎日染色作業が行われています。材料を大鍋で煮て染液を作り、染液でTシャツを煮て染め、媒染で色を定着させ、それを数回繰り返すという根気のいる作業です。できたTシャツは
豊年祭で着る予定です!


 平成15年6月29日 半月ほど前のことですが、ビーパルのメールマガジン・エアビーパルに紹介されました。
エアビーパル記事
 平成15年6月25日 来月20日に行われる豊年祭の綱引きのためのわら集めが毎日夕方、青年部によって行われています。干立の農家の田んぼから収穫した後のわらを集めて乾燥させ、これで大綱を編んで豊年祭の日に奉納するのです。
 平成15年6月24日 日本一早い稲刈りの時期も終盤に入り、干立の農家も半分以上が収穫を終えました。収穫が終わった農家の家では終了祝いが行われています。半年間の米作りの最後のお祝いとして、手伝った人や近所の住民が集まり「仲良田節」を歌うのです。
 平成15年6月20日 
美佐志哲子オバーの畑で、ナバ(ニオウシメジ?)が大発生しています。この巨大シメジ、普通は山の中に生えるもので畑に生えるのはとても珍しいとか。とても味がいいので、汁物や炒め物に最高とのこと。
 平成15年6月18日 強い台風6号が西表島を直撃しました。午前3時ごろから暴風域に入り、西部地区全域が停電しました。午前5時ごろにはいったん台風の目に入り風・雨が止まりましたが、再び強い返しの風が吹き出しました。風と停電は昼過ぎまで続き、ようやく外に出ると折れた木や枝、海岸から飛ばされた砂で集落内は無残な光景が広がっていました。この台風は西表で最大瞬間風速56メートルを記録したそうです。幸い今のところ大きな被害の話は入っていません。今日・明日は台風の片づけで大忙しです。
 平成15年6月12日 田圃の稲穂も黄色く実り、収穫が近づいた西表島。今日は「シクワァー」の儀式が行われました。各農家が総長に自分の田圃から初穂を刈り取って御嶽に奉納し、神司によって豊作感謝と祈願の儀式が行われました。夜は公民館でシクワァー祝賀会が行われ、集まった農家や公民館員が稲刈りを迎えることができた喜びを分かち合いました。また、今日から7月に行われる豊年祭までの期間しか歌うことのできない「仲良田節」が厳かに歌われました。
 平成15年6月4日 12日に行われるシクワァーの儀式を控え、公民館長・総務・行事部長・事業部長の4名で品取り(祭り・行事の食材集め)に。伝統の漁「まき網」をおこなったが残念、魚はわずかしか取れず。
 平成15年6月3日 白浜公民館主催の海神祭で行われた船浮・白浜・祖納・干立の近隣公民館対抗ハーリーに参加、白浜に破れ2年連続の準優勝に終わる。4連覇をかけて臨んだ婦人対抗は見事コンマ2秒差で祖納を制して優勝旗を勝ち取った。